猫の瞼球癒着

久しぶりの更新です。

当院では保護猫さんが連れて来られることが結構多く、
3ヶ月未満の子猫を診させてもらうことがあります。

実は保護猫さんは眼の病気がすごく多いです。
特にヘルペスウイルスに関連した病気が多いのですが、
今回はタイトルにもあるように瞼球癒着で綺麗に治った症例がいたので
紹介します。

  • 右眼:眼が半分くらいしか空いていません。

  • 左眼:完全に閉じています。

 

左眼は完全に閉じてしまい見えていない状態でした。
飼い主様の希望で沈静下で剥離(くっついた結膜を剥がす)
を行いました。

 

  • 右眼:膜のような部分を切除。

  • 左眼:瞼の歪みはありますが、ぱっちりおめめが出てきました。

なんと、どちらも普通の眼が出てきました。
この症例は運が良く、角膜との癒着がほとんどありませんでしたので、
写真のようにほとんど正常の眼にまで戻すことが出来ました。
飼い主様には左眼はもしかするとすでにつぶれていて無理かもと
お伝えしていたので、よかったです。

瞼球癒着は子猫の時の結膜炎、角膜炎が原因で結膜(いわゆる白眼)
とさまざまな部分がくっついてしまう病気です。
今回の症例では上の瞼と下の瞼の結膜同士がくっついていました。

術後も再癒着の可能性が高いので、しっかり投薬が必要です。
この子は今も経過観察中です。

 

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、
くじら動物病院の診療時間を7月から変更いたします。
すこし時間が作れそうなので、
ブログの更新ができるように頑張ります。

記事にしてほしいテーマ(眼科に限らず)があれば
コメントいただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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