犬の緑内障を簡単にまとめてみた

緑内障とは
「視神経と視野に特徴的変化を有し、
通常、眼圧を十分に下降させることにより
視神経障害を改善もしくは抑制しうる
眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である。」
と定義されています
日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン第3版より抜粋
意味わかんねーよー!!!
ごもっとも
どういう病気なのか説明していきましょう^^

要するにどうゆうこと??

要するに
「眼が見えなくなっちゃうほどの状態に視神経がなる病気で
原因に眼圧が関係していることが多い」
ってことなんですが
基本的には犬ではまだ
緑内障=「眼圧が上がって眼が見えなくなる病気」
という認識で良いと、くじらは考えています
専門的な話をしてしまうと、
犬では視野検査がしっかりできないので
正常眼圧緑内障の診断などが依然きちんとできません
眼圧が上がる緑内障しか気づくことができない
、というのが現状のためです

・・・では、なぜ眼圧が上がるのか!

眼の中にはある量の水が溜まっています(眼房水)
この水はどんどん新しく作られ、
余分な水は排水溝(隅角)に捨てられていきます
この溜まっている水の量が眼圧と呼ばれているものです
緑内障図01.png
ところが、炎症などによってこの水の中に
不純物が生じてしまい、排水溝の目詰まりを起こすと
捨てられる水の量が減ってしまい
溜まっている水の量が増えます(眼圧上昇)
続発性緑内障といって何か他の眼の病気のせいで
緑内障になってしまう場合にはこのパターンが考えられます
緑内障02炎症.png
また、生まれつきこの排水溝が小さい犬もいます
この場合も同様に溜まっている水の量が増えます(眼圧上昇)
生まれてすぐに緑内障になることはまれですが
何かのきっかけで両目とも緑内障になりやすい犬です
犬種としては柴犬、コッカースパニエル、ビーグルなどが
多いと報告されています
緑内障03隅角異常.png
さあ緑内障でなにが起こっているのか分かったでしょうか?
このように緑内障と言ってもその原因はいろいろなので
状態によって優先事項が変わってきます
(ステロイドを使うか否かなど)
次回はこの眼圧が上がることで眼の中で
どういった症状が起こるのかをお伝えします^^

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