涙やけの治療法はあるのか?(その1)

「涙やけ」
正直、この病気はあまり重要視されておらず
実際くじらの病院でも治療しないこと、多いんです
でも眼の周りがびしょびしょになったり
色が変わってしまったり
かわいい顔が台無し!
やっぱり気になりますよね!?
今回はそんな涙やけについて
image_2014_07_311.png


まず、涙は①の涙腺で作られ
眼の表面に溜まります(③)
その後②の涙管(鼻涙管)を通じて鼻やのどに流れていきます
この流れのどこかに異常が出てくると涙やけが起こります

涙やけの原因は大きく分けて3つ

図でも示しましたが、涙やけの原因は3つに分けて考えられます
image_2014_07_310.png
① 涙の量が多い
異物や眼の傷といった治療の必要な病気が隠れていることが
多いのでチェックが必要です
それぞれの病気に応じた治療をしましょう
②涙の出口の問題
涙管(鼻涙管)と呼ばれる涙を鼻に流す管の問題で
涙やけが起こるパターン
この場合、涙管洗浄という処置でよくなることがあります
一度試してみる価値はありますね
おとなしい子なら無麻酔でできますので^^
生まれつき涙管が細い場合には手術が必要となってきます
一度確認してもらいましょう
③新しい流出路
シーズー、マルチーズ、チワワ、パグ・・・
涙やけの多い犬種で一番多い原因がおそらくこの③番
どういうことかというと
涙腺で作られた涙は通常眼の表面に表面張力で張りつきます
表面張力とはコップに水をギリギリに入れた時になるアレです
例えば、コップにぎりぎりに入れた水の表面に
糸を垂らすと糸を伝って水が流れます
これが眼の表面でも起こっていて
眼の表面に表面張力で張りついていた水が
眼にはいりこんでいる毛などを伝って外に流れてしまうのです
この場合、治療には入り込んでいる毛などを
どうにかしなければなりません
多くの場合眼瞼内反といって
まぶたが内側に巻いているのが原因なので
整形手術をしてまぶたの形を変えれば治ります

手術以外に涙やけの治療はないのか

今までの話では①以外では手術が必要となってしまいました
でも「涙やけくらいで手術は可哀想!」
そんな飼い主様たくさんいます
じゃあどうしたらいいのか・・・
詳細は次回お話ししますね^^
⇒つづき「涙やけの治療法はあるのか?②」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です